このレビューは、実際にXServerレンタルサーバー(エックスサーバー)のスタンダードプランを契約し、WordPressサイトを構築して使った記録です。公式サイトの機能一覧を書き写すのではなく、申し込み画面で迷った点、料金表示の分かりにくさ、管理画面の使い勝手など、契約して使ってみないと分からないことを中心に書きます。良い点だけでなく、気になった点も隠さず書きます。
このレビューの前提
- 契約プラン: スタンダードプラン
- 契約開始日: 2026-07-17
- 用途: WordPressサイトを構築し、後に静的HTML化してCloudflare Workers Static Assetsへ移行する検証環境として利用
- 評価対象: 申し込みフロー、料金表示、管理画面UX、WordPress簡単インストール、表示速度、無料試用期間の制限
- 解約は本記事執筆時点で未実施。解約に関する記述は公式手順の確認にとどめ、実体験としては書いていません
「サーバー代ゼロ化」を掲げるサイトがレンタルサーバーをレビューする理由
このサイト「のりかえサーバー」は、WordPressを静的化してCloudflare Workers Static Assetsへ移行し、配信費用を0円にすることをコンセプトにしています。その立場から見ると、レンタルサーバーのレビューを書くのは矛盾しているように見えるかもしれません。
ただし、静的化の前提には「WordPressで記事を書く場所」が必要です。このサイト自体も、記事を書く生成元としてXserverのWordPressをそのまま使っています。
👉 WordPress静的化に向くサイト・向かないサイトの見分け方
申し込みからWordPress構築までの実体験
通った導線
- 公式の料金・プランページを開く
- 申込ページへ進み、スタンダードプランを選択
- XServerアカウント情報(メールアドレス、パスワード、氏名、住所、電話番号など)を入力
- 利用規約・個人情報の取り扱いに同意
- 登録メールアドレスに確認コードが届き、入力または認証URLを開いて本人確認
- 申込内容を確認して申込完了
- 「サーバーアカウント設定完了」の案内メールを受信
- XServerアカウントからサーバー管理を開き、ドメイン・SSL・WordPressを設定
申込開始からWordPressインストール完了までは、合計で約4時間でした。この記録には設定完了メールを待つ時間も含まれます。画面操作だけにかかった時間は記録していないため、ここでは分けて評価しません。
実際に迷った点
- 「月額990円〜」と「実質693円〜」は同じ意味ではありません
- 月額表示でも、支払いは契約期間分をまとめた一括前払いです
- 無料試用を継続するには、試用期限までに料金の支払いが必要です
- 試用中は自動更新を設定できず、最初の支払いは通常の料金支払い画面から手動で行う必要があります
プラン比較は横並びで見やすい一方、迷ったのは料金表示が何を前提にしているかという部分でした。
料金表示の「実質693円〜」のからくり
公式料金表(2026-07-18確認)の契約期間別の月額換算(税込)は次のとおりです。
| 契約期間 | 月額換算 | 支払い時の注意 |
|---|---|---|
| 3ヶ月 | 1,320円 | 3ヶ月分を一括前払い |
| 6ヶ月 | 1,210円 | 6ヶ月分を一括前払い |
| 12ヶ月 | 1,100円 | 12ヶ月分を一括前払い |
| 24ヶ月 | 1,045円 | 24ヶ月分を一括前払い |
| 36ヶ月 | 990円 | 36ヶ月分を一括前払い |
最短契約期間は料金表上3ヶ月です。短期の検証用途では、この3ヶ月がそのまま最短の縛りになります。契約期間が長いほど月額換算は安くなります。
管理画面の使いやすさ
良い点
「ファイル管理」と「サーバー管理」が対象サーバー行に並んでおり、日常的によく使う入口は見つけやすい配置です。
分かりにくかった点
「新サーバー簡単移行」と「WordPress簡単移行」は名前が似ています。サーバー基盤ごとの移行なのか、WordPressサイト単体の移行なのかを取り違えないよう、メニュー名をよく見て選ぶ必要があります。
無料試用期間で気をつけたいこと
無料試用の期限は最大10日間です。今回の試用期限は2026-07-28でした。試用中には次の制限があります。
- メールアカウントを作成できない
- PHP等のプログラムを使ったメール送信全般を利用できない
- 追加FTPアカウントを作成できない(サーバー設定完了時に発行されるメインFTPアカウントは利用可能)
表示速度の実測(WordPress運用時点)
以下は、Xserver上でWordPress+SWELLをそのまま動かしている状態での実測値です。静的化した後の数値ではありません。SWELLの高速化設定は初期状態のままで、意図的な高速化・低速化の調整はしていません。
- 計測日時: 2026-07-18 11:52〜11:54 JST
- 計測条件: CloudflareプロキシはOFF(DNS only)にし、Xserver単体への応答を計測
- 使用ツール: Lighthouse CLI 12.8.2、Google Chrome 150.0.7871.128、curl
| 指標 | Mobile(3回中央値) | Desktop(3回中央値) |
|---|---|---|
| Performanceスコア | 88 | 97 |
| LCP | 3.534秒 | 1.258秒 |
| CLS | 0 | 0 |
| TBT | 0ms | 0ms |
curl TTFBは5回計測の中央値で0.111秒でした。
良かった点・気になった点のまとめ
- 無料試用中でもWordPressとメインFTPの動作を確認できる
- 契約管理・ファイル管理・サーバー管理への主要な入口が対象サーバー行にまとまっている
- 他社のDNSを維持したまま独自ドメインを設定できる
SSLをONにしただけでは、HTTP→HTTPSの常時転送までは自動で行われません。常時SSL化は別途設定が必要です。
どんな人に向いているか
- WordPressを手早く始めたい個人・小規模事業者
- サーバー運用の専門知識を抑えつつ、SSL・バックアップ・セキュリティ設定を管理画面で完結させたい人
- 複数サイトや容量に余裕を持って運用したい人
- FTPだけでなくSSHやWordPress移行機能も使いたい制作者
- 3ヶ月以上の契約を前提にできる人
ここまでの条件に当てはまり、料金・契約期間を確認したうえで検討を進める場合は、公式の申込ページを確認できます。
向かない可能性がある人
- 最安の広告価格をそのまま毎月の負担額だと考えている人
- OSやミドルウェアを自由に管理したい人
- 無料試用中にメール送信・フォーム送信まで含めて本番同等の検証を終えたい人
まとめ
Xserverのスタンダードプランは、WordPress簡単インストール・無料SSL・自動バックアップ・FTP/SSHが標準で揃い、初めてWordPressサイトを持つ個人・小規模事業者には扱いやすいサーバーでした。一方で、「実質693円〜」は36ヶ月契約とキャッシュバックが前提であること、最短契約期間が3ヶ月であること、試用中はメール送信やフォームの完全な動作検証ができないことは、契約前に知っておいたほうがよい点です。
このサイトのように、WordPressを書く場所として使い、配信は静的化して切り離すという選び方もあります。👉 WordPress静的化に向くサイト・向かないサイトの見分け方
乗り換えや解約まで含めた全体の確認順は、レンタルサーバーの乗り換え・解約で確認するポイントにまとめています。
